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玉三郎も愛用、がん縮小も? 水素水とは段違い「水素ガス吸引」の効果
7/6(土) 8:00配

 

水素生成機

 

玉三郎も愛用

「水素ガス吸引」で万病退治・若返りは本当か(1/2)
 ガスを吸う、と聞くと危険な響きを感じるが、水素ガスは逆だという。吸うほど認知機能が改善し、がんも治り、血流もよくなって若返る――。そんな触れこみで、水素ガス吸入器もピンからキリまで百花繚乱だが、世の中、そんなにウマい話があるものだろうか。

 
 水素という元素が「酸素と結びついて水になる」ことや、「無色、無臭で一番軽い」ということは知っていても、自分のカラダとの縁について突き詰めて考えたことがある人は、そう多くないだろう。ところが最近、我々と水素との縁は、着実に深まっているらしい。

 たとえば、〈水素社会がやってきます!〉なんていうコピーも見かけるが、そう大書されているのは資源エネルギー庁のホームページ。燃料電池や水素発電を指しているわけで、それも一つの縁だが、人体のエネルギーとして水素を活用する人も、このところ急増しているというのである。

 2、3年前にも水素水のブームがあったが、今は水素「吸引」で、

「ぜひ、みなさんに勧めたいですね。僕の周りにも水素吸入で病気が治ったという方が大勢います」

 と話すのは、歌舞伎役者の坂東玉三郎である。

「生まれつき腎臓が悪くて、これ以上数値が悪くなったら人工透析を考えなければならないという方が、半年ほど水素を吸引したら、普通の生活に戻れるまでに回復してしまいました。肌の湿疹も酷く、早くは歩けないくらいだったのに、そういった症状もきれいに治り、落ち着いたそうです。僕は毎日、家で座っているときに1、2時間、水素を吸って、水素サプリも一緒に飲んでいますが、疲れがよく取れるようになりました。寝つきも格段によくなりましたね。これを始めて、ほかの健康食品はすべてやめてしまいました」

 玉三郎が、

「贅沢だけど、自宅用と地方用と2台持っています」

 と語るのは、オプスという会社の水素吸入器で、1台350万円もするシロモノだが、今では多くの業者が、価格がピンキリの吸入器を販売している。

ラットへの有効性を確認

 まずは慶應大学医学部循環器内科准教授で水素ガス治療開発センター長、佐野元昭氏の説明を聞こう。

「2007年、日本医科大の太田成男教授が『ネイチャーメディシン』に、水素吸引で脳梗塞の症状が抑えられるというラットでの実験結果を発表し、大きな反響を呼びました。我々も研究を続け、いまでは水素による治療効果、健康増進効果は間違いないと確信しています。最近はハーバード大が力を入れていて、すでに豚などの大型動物で研究を行い、今年中にはヒトでの研究も始める予定で、我々もノウハウを提供するなど協力しています」

 佐野氏らが力を入れるのは、心肺停止患者への水素吸入療法の臨床実験で、

「全国18施設で、脳や心臓の障害を改善する効果についての症例を集めています。12年の時点で、ラットへの有効性を確認し、ヒトに対しても間違いなくあると考えています」

 要は、心肺停止した患者は、蘇生術によって血流を再開させる際に大量の活性酸素が発生し、脳や臓器を傷つけるのだとか。

「このため、一命を取りとめても社会復帰できる患者はごくわずかですが、水素吸入でその回復率を高めようというのです」

 また、それ以外では、

「臓器移植の際、臓器保存液に水素を充填すると、移植後の拒絶反応を減らせることが、動物実験段階でわかっています。水素が効く機序は十分に解明されていません。これまでの薬と違い、ピンポイントでどこかに強力に効いているのではなさそうです。わずかな効果が積もって治療効果を発揮するイメージで、だから副反応も出にくいのです」

 だが水素ガス吸入療法は、16年に厚労省の「先進医療B」にも指定されたわりには、研究がなかなか進まないという。なぜか。

「新しい治療薬に、製薬会社は多額の投資をするものですが、水素は既存の物質で単価も安く、積極的に投資する会社が現れません」

悪い活性酸素を狙い撃ち

 そんな中、自身で症例を貯めている医師もいる。

「15年ごろ、へリックスジャパンの代表が私の病院に見慣れない機械を持ってやってきて、“水素ガスががんに有効だ”と言う。私は半信半疑で“とりあえず1台置いといて”と言い、しばらく放置していました」

 そう語るのは、くまもと県北病院機構玉名地域保健医療センターの赤木純児院長。へリックスジャパンのなんたるかは次回に後回しにして話を続けると、

乳がんが再発し、肝臓か骨にがんが飛び散って抗がん剤も効かなくなった患者がやってきたとき、ふと水素吸入器のことを思い出しました。水素自体、有害性も副作用もないので、ダメ元で吸わせてみたところ、転移した腫瘍のサイズも小さくなって、症状も改善されたのです。1カ月後には職場復帰できるまでに回復しました」

 驚いた赤木院長は、

「ほかの末期がん患者にも用いて、今では症例も400近くなりました。水素を吸った患者さんの8割9割に、腫瘍が縮小するなどの反応が出ています。大学病院で“もう治療法がありません”と言われた患者さんが、2年、3年と寿命を延ばしていくのを見るのは大きな喜びです。今では東京や名古屋からも患者さんがいらっしゃいます」

 では、水素はどのようにして人体に効果を及ぼすのか。そこも赤木院長に説明してもらおう。

「私たちの細胞にはミトコンドリアという小器官が備わっています。これは細胞のエネルギー工場といわれ、酸素を取り入れてATPというエネルギーに変換しますが、その過程で活性酸素が発生します。4種類あるという活性酸素のなかでも、ヒドロキシラジカルは最も酸化力が強く、人間の細胞を錆びつかせ、がんや動脈硬化、認知症などの原因になる。水素はそのヒドロキシラジカルだけを狙い撃ちできます。体内に活性酸素が増えると細胞が傷ついてエネルギー不足になり、機能不全に陥ります。水素を吸ってヒドロキシラジカルを除去すれば、免疫力が向上し、病気を撃退できるようになるのです」

 一時流行った水素水ではダメなのだろうか。

「水素ガスの吸引は、水素水とくらべて摂取できる水素の量が段違いです。水素ガスを1時間吸うと、水素水を22トン飲むのに匹敵するといわれます。また、吸引時間が長いほど治療成績が上がるというデータもあり、私は患者さんに、1日3時間以上吸ってもらっています。10時間以上吸っている方もいますが、治療成績は非常によいです」

 一方、山梨大学大学院の小山勝弘教授は、水素吸引が運動に与える影響について研究している。

「被験者に強めの運動をしてもらった後、水素を60分、吸引してもらいました。すると、血液中酸化ストレスマーカーの上昇には変化がなかったものの、尿の数値の上がり方は、明らかに抑制されているのが確認できました。水素ガスによる抗酸化作用の現れの一つではないかと考えています」

 つづく(2)ではさらなる効果をご紹介すると共に、「エビデンスがない」との声もご紹介……。